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NEWS外国にルーツを持つ生徒対象の入試一覧
NEWS外国につながる高校生のための進路体験まとめ
ルーツ | 中国 |
日本に来た時期 | 2014年(高校1年生) |
当時の在留資格 | 定住者 |
出身高校 | 神奈川県立橋本高校 |
進学先 | 北里大学 |
学部学科 | 薬学部薬学科 |
奨学金の有無 | なし |
奨学金の種類 | なし |
入試方法 | 一般入試 |
入試日 | 2018年2月 |
入試方法のURL | こちらのリンク |
皆さん、こんにちは。大学三年生のものです。私の趣味は旅行で、そしてその風景を写真に収めることです。特に友達や家族と旅の話をすることが大好きです。昨今の外出自粛の中で、部屋の収納や料理に力を入れています。また、オンライン授業で大学へ行く機会がほぼなくなっているため、友だちとLINE電話しながら勉強することも楽しく感じています。普段は人と話すのが苦手ですが、人と離れる分、積極的にコミュニケーションを取らないといけないと思って頑張っています。
中国で高校一年生を終えた頃に来日しましたが、当時まだ日本語が話せない状況の中、高校受験をしたため、一年生から勉強しなおさざるを得ませんでした。クラスメイトより1つ年上であることで困惑を感じ、さらに中国にいる同級生に比べても下の学年になってしまったことに加え、目指している薬学部が6年制であるため、社会進出にかなり遅れることに焦りもありました。ただ、遠く日本に来たことを無駄にしたくない気持ちが背中を押してくれました。人より一倍努力し、目標の大学に進学できました。いざ大学に入ってみると、同じ学年には10代から30代の学生がいるので、今は年齢を気にせず大学生活を楽しんでいます。
はじめの頃は、日本語教室や学校の取り出し授業で文法や単語を習いましたが、日常生活では使う機会があまりなかったため、すぐに忘れてしまう難点がありました。一方、文章を読むことや作文をしてみることで、今まで難しく感じていた文法を応用できるようになりました。また、日本人の友達と積極的に話していました。日常、バラエティー番組を意識的に観ることにして、会話力もリスニング力も上達してきたと実感しました。
文化祭、球技大会、修学旅行など様々な行事が、高校生活において一番楽しい思い出になりました。ほかに、やはり部活が記憶に残りました。授業以外、一番長く時間を過ごしているからです。全体的に3年間で思い残すような特別なことはしていませんが、日本語が上達すればするほど学校の毎日を楽しめていました。
私は高二の夏まで、どういう大学に進学したいのかは正直全く決まっていませんでした。しかし、真剣に将来を考えようと思い、学校の進路相談室で様々な大学や学部・学科を紹介する本を読みました。結果、薬学部だったら興味を持って勉強していけるかもと思ったので、資料を集めて受験したい学校を決めました。受験に必要な科目などもあの時に確認したので、早めに対策することができました。
薬学部はとても忙しそうなイメージを進学する前から持っていましたが、本当にその通りです。一年の時から授業数が多く、二年生になると、ほぼ毎日に朝から夜まで必修科目の授業が続いています。期末は、十日間で約15科目の試験が連続的に行われます。そのゆえで、サークルを二年目からやめてしまいました。周りの友達もやはりこういうパターンが多いです。ただ、いい思い出が残っているので、参加してよかったといつも思ってまいす。また、理系とはいえ、数千文字のレポート課題も少なくありません。授業前にタイトルが掲示されますが、手書きのA4のレポートを、90分の授業が終わったらすぐ提出する学生たちを見て、作文をもっと練習すればよかったなという悔しい思いもありました。一方、理系は実験系の授業が多く、ワクワクさせることも期待できると思います。
英検2級
日本語能力試験一級
私は目標の学校に受験する前に、公募推薦で安全校を受験し、合格できたことで、その後の勉強に専念することができました。同じ受験校であっても、一般入試と公募推薦の難易度も結構の差が付きます。なので、事前の情報収集がとても重要であって、なるべく自分が楽になる方法を選択しました。
また、塾選びに苦労したことがあります。最初は集団指導の大手塾を通っていましたが、人数が多いため、なかなか先生を捕まえず、質問する機会が少なかったのです。その後、映像授業の少人数塾に移ったところ、授業を受ける度に質問ができるし、先生も私の進み具合を見てくれて、時々にアドバイスをしてくれます。アルバイトの大学生の方たちにもたくさん聞けるので、先輩たちとの会話も一つの楽しみになっていました。
外国人を対象とした奨学金制度はないと気がします。(気になる方はよく調べておいてください。)貸与奨学金以外、毎年成績が優秀な学生数名には表彰による奨学金の給付があります。
基本、両親が私の意思を尊重するので、自分の考えを述べ、いくつかの選択肢に迷ったら、適切なアドバイスをくれました。
進路を決めるには、自分のやりたいことを見つけることが大事だと思っています。そうでないと何も行動しだせないと思います。自信をもって「私はこれを勉強していきたい」と言えることがなくても、まずは一個一個調べて、「これだったら嫌じゃないかも」という消去法も一つの方法です。実際にその分野に対する理解を深めるほど興味が湧いてくるかもしれません。
実際にやってみないとわからないこともあるので、オープンキャンパスにたくさん行って、通学時間がどれくらいか、数年間通い続けられる環境であるかを確認しておいたほうがいいと考えます。
また、学校・学部によって受ける科目や、面接や理由書の有無などが変わってきますので、早めに計画を立てると自分のペースで進められますし、あとからも調整しやすいです。
六年制の大学に通っていて、まだ三年生である私も、正直将来は具体的に何をするのかに対して戸惑うことが多いです。しかし、学年が上がるに連れ、勉強していることの専門性も高くなり、少しずつ模索していくことができます。なので、今できることをしっかり取り込み、なるべく良い成績で卒業できることを目標としています。
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